[レポート] B-6 あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド
[登壇者]
・門田 勘太朗氏(LINE株式会社 OA企画センター OA企画室/室長)
[セッション概要]
プロダクトが成長し、価値を提供すべき対象が拡大することで、必要となる機能は増え、調整すべきステークホルダーも拡大していきます。
BtoC Platform「LINE公式アカウント」は右肩上がりの成長を続けています。
成長に連動する形でPMは増員し、組織は拡大。必然となる権限委譲、組織分割。
巨大なプロダクトと、30人のPM。求められ続けるスピードと価値。どういう形の組織を構成するのが最適か。
機能軸での切り方、目的軸での切り方、その両者のいいとこどり、様々な組織の切り方にトライし、しくじりながらもPM組織最適化に挑み続けるエピソードをぜひご堪能ください。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- 担当:LINE公式アカウント
- 社会人大学院でPMキャリア研究中
話すこと・話さないこと
- 話すこと:PM組織構成のトライアンドエラー
- 話さないこと:プロダクトマネジメント、PMのスキル、キャリア
舞台はLINE公式アカウント
- 背景
- LINE公式アカウント
- BtoCコミュニケーションプラットフォーム
- トータルアカウント:1000万超
- アクティブアカウント数:YoY 127%成長
- LINE公式アカウント
- プロダクトの成長に合わせて組織も拡大:利用数大幅拡大に伴い、プロダクト進化のフェーズへ
- 創成期:5人
- リニューアル:10人
- グロース:30人
- なぜそんなにPMが必要なのか?
- プロダクト特性:プラットフォームプロダクト、ユースケースは無限、グローバル展開、ビジネスミッション
- LINE PMの職責
ストーリー本論
- 自身の組織論:全員で同じ方向を向く
- 理想の組織図
- 上がる期待値と拡大する組織に対しての初手
- ひとりLead体制...歴史上こんな体制が成功したことはない
- 統制は取りやすい/負荷は当然掛かる/ボトルネックやサブリーダーの不満など...
- リーダーの限界=プロダクトの限界
- 組織をマネジメントして最大級の成果を出したい
- 30人のPM組織の構成 実験の歴史
- Episode 0:天上天下唯我独尊
- Episode 1:機能切り
- Episode 2:目的切り
- Episode 3:ハイブリッド
- Now:???
Episode 1:機能切り分離
- 機能担当ベースで組織分け
- Lead権限委譲
- 開発連携スピード担保
- 「機能切り分け分離」で起きたこと
- 機能改善速度は速い
- 機能単位最適化
- プロアクト全体のUX観点欠如
- 機能毎の定量目標難
- ビジネス優先順位とアンマッチなリソース配分
- 色々挙がる不満の声...組織を動かすのは難しい...声には応えたい
Episode 2:目的切り分離
- 目標KPIベースでチーム分け
- ビジネス優先度に合わせたリソース配分
- 「目的切り分離」で起きたこと
- PMがビジネス目線を持てる
- 機能オーナーシップ必要
- KPI至上主義に萎えるPM一定数
- 数字は伸びたけど組織コンディションは悪化した
Episode 3:ハイブリッド
- 機能を持つチームとKPIを持つチームを創る
- コア機能は機能オーナーチーム
- KPIチームはプロダクト横断でアプローチ
- 「ハイブリッド分離」で起きたこと
- 最初は狙い通り回る
- KPIのためにコア機能アップデートが必須だが、上手くロードマップにハマらない
- コア機能チームに負荷
- 組織価値を最大化したいだけなのにめっちゃ言われる...
そして現在地
- 「機能切り」へ...
- Episode前半とFeedbackの質が変わってないか?
- 目線が「チームの正当性アピール」から「プロダクトの成功」へ
- 視座が上がった
- 組織も進化した
- 今なら組織で課題に向き合える
- 改訂版「機能切り分離」
- 機能担当ベースで組織分け
- Lead権限委譲
- 開発連携スピード担保
- 各チームで持つ機能群は関連KPIに合わせて微調整
- 効果
- チーム横断コミュニケーションへ
- プロダクト全体のUXを意識した良い指摘の連鎖
- ビジネスKPI起点の案件とUX案件のバランス意識
- まだまだ改善点はあるけど、自己組織化して解決へ
- 「どんな組織になりたいか」を伝えてきた/伝え続けてきた
まとめ
- 1.組織の形に正解はなく、常に最適を追い続けるべし
- 2.組織のビジョンを持つべし
- 3.組織のビジョンとアップデートの目的を伝え続けるべし
- PM組織の組織長なら、最高のプロダクトに繋がるための"組織というプロダクト"に向き合い続けてください
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド』の視聴レポートでした。