[レポート] B-6 あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022

[レポート] B-6 あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022

Clock Icon2022.12.18

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2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。

当エントリでは、ブレイクアウトセッション『あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド』の参加(視聴)レポートをお届けします。

目次

 

セッション概要

セッション概要は以下の通りです。

[タイトル]
あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド

[登壇者]
・門田 勘太朗氏(LINE株式会社 OA企画センター OA企画室/室長)

[セッション概要]
プロダクトが成長し、価値を提供すべき対象が拡大することで、必要となる機能は増え、調整すべきステークホルダーも拡大していきます。

BtoC Platform「LINE公式アカウント」は右肩上がりの成長を続けています。

成長に連動する形でPMは増員し、組織は拡大。必然となる権限委譲、組織分割。

巨大なプロダクトと、30人のPM。求められ続けるスピードと価値。どういう形の組織を構成するのが最適か。

機能軸での切り方、目的軸での切り方、その両者のいいとこどり、様々な組織の切り方にトライし、しくじりながらもPM組織最適化に挑み続けるエピソードをぜひご堪能ください。

(※以上、公式サイトより引用)

 

セッションレポート

自己紹介

  • 担当:LINE公式アカウント
  • 社会人大学院でPMキャリア研究中

話すこと・話さないこと

  • 話すこと:PM組織構成のトライアンドエラー
  • 話さないこと:プロダクトマネジメント、PMのスキル、キャリア

舞台はLINE公式アカウント

  • 背景
    • LINE公式アカウント
      • BtoCコミュニケーションプラットフォーム
      • トータルアカウント:1000万超
      • アクティブアカウント数:YoY 127%成長
  • プロダクトの成長に合わせて組織も拡大:利用数大幅拡大に伴い、プロダクト進化のフェーズへ
    • 創成期:5人
    • リニューアル:10人
    • グロース:30人
  • なぜそんなにPMが必要なのか?
    • プロダクト特性:プラットフォームプロダクト、ユースケースは無限、グローバル展開、ビジネスミッション
    • LINE PMの職責

ストーリー本論

  • 自身の組織論:全員で同じ方向を向く
  • 理想の組織図
  • 上がる期待値と拡大する組織に対しての初手
  • ひとりLead体制...歴史上こんな体制が成功したことはない
    • 統制は取りやすい/負荷は当然掛かる/ボトルネックやサブリーダーの不満など...
    • リーダーの限界=プロダクトの限界
  • 組織をマネジメントして最大級の成果を出したい
  • 30人のPM組織の構成 実験の歴史
    • Episode 0:天上天下唯我独尊
    • Episode 1:機能切り
    • Episode 2:目的切り
    • Episode 3:ハイブリッド
    • Now:???

Episode 1:機能切り分離

  • 機能担当ベースで組織分け
  • Lead権限委譲
  • 開発連携スピード担保
  • 「機能切り分け分離」で起きたこと
    • 機能改善速度は速い
    • 機能単位最適化
    • プロアクト全体のUX観点欠如
    • 機能毎の定量目標難
    • ビジネス優先順位とアンマッチなリソース配分
  • 色々挙がる不満の声...組織を動かすのは難しい...声には応えたい

Episode 2:目的切り分離

  • 目標KPIベースでチーム分け
  • ビジネス優先度に合わせたリソース配分
  • 「目的切り分離」で起きたこと
    • PMがビジネス目線を持てる
    • 機能オーナーシップ必要
    • KPI至上主義に萎えるPM一定数
  • 数字は伸びたけど組織コンディションは悪化した

Episode 3:ハイブリッド

  • 機能を持つチームとKPIを持つチームを創る
  • コア機能は機能オーナーチーム
  • KPIチームはプロダクト横断でアプローチ
  • 「ハイブリッド分離」で起きたこと
    • 最初は狙い通り回る
    • KPIのためにコア機能アップデートが必須だが、上手くロードマップにハマらない
    • コア機能チームに負荷
  • 組織価値を最大化したいだけなのにめっちゃ言われる...

そして現在地

  • 「機能切り」へ...
  • Episode前半とFeedbackの質が変わってないか?
    • 目線が「チームの正当性アピール」から「プロダクトの成功」へ
    • 視座が上がった
    • 組織も進化した
    • 今なら組織で課題に向き合える
  • 改訂版「機能切り分離」
    • 機能担当ベースで組織分け
    • Lead権限委譲
    • 開発連携スピード担保
    • 各チームで持つ機能群は関連KPIに合わせて微調整
  • 効果
    • チーム横断コミュニケーションへ
    • プロダクト全体のUXを意識した良い指摘の連鎖
    • ビジネスKPI起点の案件とUX案件のバランス意識
    • まだまだ改善点はあるけど、自己組織化して解決へ
  • 「どんな組織になりたいか」を伝えてきた/伝え続けてきた

まとめ

  • 1.組織の形に正解はなく、常に最適を追い続けるべし
  • 2.組織のビジョンを持つべし
  • 3.組織のビジョンとアップデートの目的を伝え続けるべし
  • PM組織の組織長なら、最高のプロダクトに繋がるための"組織というプロダクト"に向き合い続けてください

 

まとめ

という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『あなたならどうする?PM組織のスクラップアンドビルド』の視聴レポートでした。

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